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☆スタッフITコラム☆
  みちびき
 By ヨッシー 2018/11/12

日本版GPS「みちびき」のサービスが11月1日から開始されました。
「GPS」とは人工衛星から送信される信号を用いて位置測定を行うシステムです。
私は「GPS」とはこのシステムの相称と認識していましたが、
実は米国が運用している測位衛星の名称で、
ロシア(GLONASS)やヨーロッパ(ガリレオ)など、
各地域でそれぞれが持つ測位衛星が運用されています。
 
これまでも私たちはナビや携帯電話などで「GPS」を利用してきましたが、
これは米国が運用する衛星を使ったものですので、
時間帯や場所によっては安定して受信することができませんでした。
いつでもどこでも利用できる安定した衛星測位サービスを実現するため、
「みちびき」の配備が計画されました。
 
衛星測位システムでは、衛星数を増やすことでより正確な測定が可能となりますが、
2010年に初号機が打ち上げられ、2017年に3機が追加されたことで4機体制となり、
4機体制となったことで本格的なサービスが開始されました。
2023年までに更に3機追加され、合計7機で運用される予定となっています。
 
GPSを補完するサービス
・衛星測位サービス:GPSと同等の誤差(但し、位置情報がより安定的に得られるようになる)
 
2つの補強サービス
・サブメータ級測位補強サービス:誤差1〜2m 
・センチメータ級測位補強サービス:誤差数cm
 
それぞれ信号の種類が違うため、利用したいサービスに対応した製品が必要となるそうです。(スマートフォンの位置情報がいきなり誤差数cmになる訳ではない)
 
より正確で詳細な位置情報が取得できることにより、
自動運転や農業・建設機器の遠隔操作など、各種産業への活用が期待されています。


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