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☆スタッフITコラム☆
  最新の個人識別
 By がっちゃん 2018/10/22

個人の識別というと、スマホなどで使用する指紋や顔の認証が多く利用されていますが、
今回は、個人のある部分ではなくある行動によって識別できるという記事がありましたので
それをご紹介したいと思います。
ある行動とは何かというと、『読書中の文字を追う目の動き』です。

文字を読む目の動きは、マイクロサッケードと呼ばれる高速な運動で
平均200ミリ秒から300ミリ秒の速さで、これらの動きは
視覚、注意、言語、運動制御による脳の働き(認知プロセス)が含まれ、
かなり正確な個人識別に用いることができると最新の研究で明らかにされているそうです。

掲載された論文では、
眼球運動や注視パターンから読者を識別できるという主張がなされており、
文章を読んでいるだけで読者に意識させることなく識別を行えるため、
多くの応用分野で役立つことが期待されているそうです。

研究では、眼球運動を追跡できる「スキャンパス」を特定し、
単語の頻度や長さ、音節や品詞といった「文章の要素」と関連づけて
「前の単語を見返す」「次の単語に視線を向けている」などの5つのモデルに大別し、

個人を識別する実験では、ランダムな11個の文章を読ませて目の動きを記録し、
結果として、人工知能は実験に参加した62人を91.53%という精度で区別できたとのことで、99.8%の精度を誇る指紋には及ばないもののかなり高い結果を残すことが
できたそうです。

このような研究は色々あり、まだまだ人間の行動によって個人を特定できる技術が増えそうです。


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