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☆スタッフITコラム☆
  メッシュネットワーク
 By タカ 2018/09/18

 メッシュネットワークの記事を見かけたので紹介します。
 メッシュネットワークは、メッシュネットワーク対応の無線LANルーターを同じ空間に複数台設置することで、無線LANの電波を遠方に効率良く伝達できる仕組みです。
 従来製品だと電波が届きにくい2〜3階建の一戸建てや、部屋数が多いマンション、オフィスのような広い空間で活用すれば、通信速度や接続性の向上が期待できます。
 
 無線LANの電波は、無線LANルーターを設置した場所から遠くになればなるほど届きにくくなります。無線LANルーターと通信状態が悪い場所をつなぐところに中継機を設置すれば、通信状態が改善されることがあります。
 ただし、中継機は設置した場所の通信をそのまま遠方に伝達する仕組みで、中継機を設置した場所の通信状態が悪いと、それをそのまま中継するため、通信状態の向上は期待できません。
 無線LANルーターと中継機の間の通信経路は一つしかないため、中継機に接続する台数が多くなると通信がそこで詰まり、速度が低下することもあります。中継機が故障すると、中継機に接続していた機器の通信がすべて切断されてしまいます。
 中継機を多段接続した環境で途中の中継機が壊れてしまったら、それ以降の機器がすべて通信できなくなってしまいます。
 
 一方、メッシュネットワーク対応の無線LANルーターは、同一環境に複数設置すると相互につながって網の目(メッシュ)のように電波を張り巡らします。
 設置する無線LANルーターが多くなるほど、電波の網の目は細かくなり、電波の受信可能範囲を広げる事が出来ます。
 
 中継機と違い、親機となる無線LANルーターまでの途中経路は複数あり、最も状態の良い経路を自動的に選んで接続するので、効率が良く、通信速度の向上が期待できます。複数の無線LANルーターで接続を分担するため、接続台数が多い状況にも強いというメリットがあります。
 パソコンやスマホからは、自動で現在地からもっとも電波状態の良い無線LANルーターに接続するので、接続の切り替えも一切不要です。
 
 実際の無線ルーターは基本的には同一メーカーでそろえる必要があります。2018年5月には、複数のメーカーの対応無線LANルーターを混在させてメッシュネットワークを構築できる「Wi-Fi EasyMesh」という規格が策定されましたが、現時点で対応製品は出ていないようです。
 
 GoogleWifiだと1台16000円、3台セットで25000円程度。通常の無線ルーターと比べると価格がまだ高いようで、供給メーカーもまだ少ないのですが、今後の無線ネットワークの主流になっていくかもしれません。


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