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☆スタッフITコラム☆
  サマータイム
 By ヨッシー 2018/09/10

サマータイムの導入が検討されています。
2020年の東京五輪・パラリンピックの酷暑対策として検討されており、
2019年に試験導入して2020年に本格導入、
この2年間だけの限定導入とする案が有力とされています。

先週、IT有識者によるサマータイムをテーマにしたシンポジウムが開催されましたが、サマータイム導入には反対といった意見があげられていました。
また、他のIT業界団体などからも反対の声があがっています。
 
「サマータイム」とは夏に時計の針を1、2時間進めて、
太陽が出ている時間帯を有効活用しようといったもので、
ヨーロッパ諸国やアメリカは3月〜10月に実施されています。
ヨーロッパの場合
 開始: 3月の最終日曜日午前2時に時計を午前3時へ進める(1日23時間)
 終了:10月の最終日曜日午前3時に時計を午前2時戻す(1日25時間)
 
サマータイム導入のメリットとして
・照明や空調など電気の節約
・明るい時間に仕事が終わり、余暇の充実にもつながる
といったことがあげられていました。
但し、どのメリットにしても「どれくらいの効果があるかは疑問」と
されている意見が多いという印象でした。
逆に睡眠障害などのデメリットが大きいという意見もありましたし、
最近ヨーロッパで行われたアンケートでは、80%以上が廃止を希望しているそうです。
 
サマータイムがシステムに与える影響が懸念されていますが、
これは日本のITシステムではサマータイムを想定していないものが多く、
家電などの身近なものから、行政・民間で使っているシステムなど、
多くのシステムが受けると考えられています。
 サマータイムの開始時、時刻が「進み」「1日23時間」となり、
 サマータイムの終了時、時刻が「戻り」「1日25時間」となります。
影響が出そうな気もしますし、そうでもないような気もします。
これらの場合において正しく動作するかを検証するとなると、
確かに膨大な工数がかかることは想像できます。
一方、何かあるとしても年2回の切り替え時だけと考えて、
事前の改修ではなく、そこにリソースをあててやってしまえば良い
という意見もありました。
 
導入を検討している時期までの時間は限られており、
元号変更、消費税増税も控えていますので、
システムへの影響だけではなく、社会全体としても混乱が起きない様、
しっかりと議論していただきたいと思います。
 


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