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☆スタッフITコラム☆
  ExcelにPythonが搭載されるかも?
 By やま 2018/01/15

昨年末、マイクロソフトがExcelにPythonを搭載することを検討しているというニュースが話題になりました。
マイクロソフトに寄せられている要望の中で、ExcelにPythonを搭載してほしいという要望が多かったため、ユーザのニーズを把握するためアンケートを実施し始めたというものです。

ExcelにはすでにVBAというプログラミング言語がありますが、VBAはOffice97以降実質的な機能追加はされておらず、20年間放置されています。
ですので、今時のプログラミング言語と比較すると古臭い言語となっており、エンジニアの中でも人気のない言語というよりは、嫌われている言語の一つでもあります。

そんなVBAですが、現在でも多くの企業で何かしらの形でつかわれており、VBAをなくしてすべてPythonに乗り換えるとすると多くの企業の業務に影響が出るとおもわれるため、今回はVBAをなくすというよりはPythonも使えるようにするという内容のようです。

この背景としては、マイクロソフトは「AIファースト」を打ち出しており、AI用のフロントのアプリとしてExcelをと考えているようです。これからAIやIoTがますます普及してくると、大企業だけでなく、中小企業でも挑戦してみようという機運が高くなると思われます。
そんな時、Excelを使ってもらおうということです。

ExcelにPythonが搭載されるようになると、機械学習を使った高度なデータ分析ができるようになります。現状でちょっと高度なデータ分析に挑戦してみようと思うと、まず最初にPythonなどの環境をセットアップしなければなりません。エンジニアの人だと、ネットで調べてできるかもしれませんが、一般のノンプログラマの方がやるには高い障壁になると思います。それがあらかじめインストールされているExcelでできるようになると、その障壁がなくなり、データ分析というものがますます普及してくると思われます。

また、Pythonという言語に関しても、現状ではAIやデータ分析を行っている専門的な人が使っているイメージですが、それが一般の方、学校教育でも使われるようになると思われるので、こちらもますます普及してくると思われます。

この「ExcelにPythonを搭載する」ようになれば、私たちソフトウェア業界にとってもちょっとした転換点になると思います。


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